神戸本社オフィスの話 @メリケンパーク

potomakの本社は、神戸港に面するメリケンパークに置かせていただいている。
海風吹くこの公園は神戸を代表する観光名所にもなっていて、海には大小の船が行き交い、夏には花火大会も開催されるなど、とても気持ちのいい場所だ。

Frank O. Gehry potomak kobe fish dance

Frank O. Gehry potomak kobe社屋は、1987年に神戸開港120年を記念して世界的に有名な”ぐにゃぐにゃ”建築家フランク・ゲーリー様が設計、安藤忠雄様の監修によって建立。
蛇をイメージした渦巻き状の建物に寄り添うように、巨大な魚のオブジェ<フィッシュ・ダンス>がそそり立つ。

そんなワンダフルな建造物にもかかわらず、バブルが弾けた頃には地球上から忘れ去られてしまっていた。
この由緒正しき廃墟となっていた建物を、阪神淡路大震災後にpotomakが本社として利用させていただき、そこにcafe fishを併設して今に至っている。

Frank O. Gehry cafe fish dance potomak kobe

内部は無駄スペースが多く、夏暑く冬寒く、経年劣化もあって雨漏りまでする始末。
あの複雑怪奇な軟体生物のようなグッゲンハイム美術館を作った大先生ならではの妄想と歓喜あふれるこの建築においては、使い勝手など屁の河童、駅弁につける爪楊枝の如きものなのだろう。

なかなか我々凡人には理解しづらいところだが、いつからか神戸の波止場になくてはならない風景になっている。


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