KOBECCO 取材

先日、神戸のタウン誌『KOBECCO(月刊神戸っ子)』から、取材をしていただいた。
タウン誌と聞くと気軽な雰囲気を連想しそうなところだが、この『KOBECCO』は1961年(昭和36年)創刊で、なんと50年以上という重厚な歴史を誇るメディア。僕が生まれる前から神戸を伝え続けているということになるわけで、先輩へのリスペクトを胸に、襟を正してお受けした次第なのだった。
 
 
そして今回オファーをいただいたのは、出演者にちなんだ神戸の各所を巡るという企画。どこへ行くかなどテーマはこちらが提案していいということで、いろいろ考えて思いついたのが『神戸クリエイティブ・ヴィレッジ』のこと。

神戸という街はよく「オシャレ」というイメージで語られるが、これはオシャレ女子が多いとかそういうことだけではなくて、ユネスコの「世界デザイン都市」に認定されている(日本では神戸と名古屋だけ)など、”デザイン”、”クリエイティブ”が根付いた街であるということも大きいはず。

そんな神戸を「デザインのチカラでもっともっと発展させよう」という集まりが『神戸クリエイティブ・ヴィレッジ』。メンバーは神戸を愛し、デザインやクリエイティブに意識的な神戸の企業の経営者の方々で、僕もその末席に名を連ねさせていただいている勉強会だ。

デザインというのは僕個人にとってもポトマックにとっても、とても大きな要素。『神戸クリエイティブ・ヴィレッジ』の活動の広報も兼ねて、今回は「神戸とクリエイティブ力」というポイントを軸に、このメンバーさんのオフィスにお邪魔して回り、おしゃべりさせていただくということになったのだった。

 
 

そんなわけでまず初めは、皆さんご存知の日本を代表する通販会社である「フェリシモ」さんにお邪魔し、矢崎和彦社長とお話しさせていただくことに。何を隠そう、この矢崎さんこそが『神戸クリエイティブ・ヴィレッジ』の発起人であらせられる。

FELISSIMO

詳しい話の内容は『KOBECCO』にてお読みいただくとして、いつもながらの貫禄オーラを放つ矢崎さんに、今回もいろんな話を聞かせていただいた。
『神戸クリエイティブ・ヴィレッジ』の意義や目的はもちろん、仕事に対する取り組み方…。同行したポトマックの社員が「経営の勉強会に参加させていただいた気分」と言っちゃうようなお話をサラリとされ、挙げ句には「社長業は楽だ」などとおっしゃる。イヤハヤ僕もそんな境地に達してみたいものである。
ちなみに、フェリシモさんは来年で創業50周年を迎えられるとのことで、今から色々と計画されているようなのでフェリシモファンの方は目が離せませんな!…と軽く宣伝しておこう。

 
 
次に向かったのは、神戸で様々な企画・デザインを手掛けられている「ルリコプランニング」。
社長の星加ルリコさんは『神戸クリエイティブ・ヴィレッジ』のメンバーにおける紅一点であると同時に、実際にデザイン、クリエイティブそのものを生業にしている唯一のメンバー。そういう意味でもこの勉強会のキーパーソン的存在といえる。

RURIKO PLANNING

実はこちらのオフィス、ポトマック本社からも歩いて行けるくらいのご近所さん。港の倉庫を改装したもので、外観は秘密結社のアジト風なのに、中はこんなにオシャレでスマート。さすがである。

お話を聞き、手掛けられた仕事を拝見するにつけ、やはり女性ならではの視点・発想だなあと感じさせられる。デザイン、ビジネスパートナー、受け取る人…すべてに対して愛があって、みんなハッピーになる。その上でちゃんとビジネスとして成立させてしまうのがこれまたさすがである。

色々さすがな星加さんなのであった。

 
 
そして最後に、神戸を代表する子供服ブランド「ファミリア」の岡崎社長のところへ。

familiar

岡崎さんについては以前にも当「ねじレノンののれん」に登場していただいたように、普段からよくお付き合いさせていただいている方。お互いにサブカル好き、お酒好きという共通項がそうさせるのかもしれないが、もちろん真面目に仕事でも協働できればと色々企んでいるところだ。

岡崎さんご本人もクリエイティブにはかなり敏感な人で、いつも各方位にアンテナを張り、いろんなモノゴトに興味を持ち、追求している様子。
で、追求していくとどうなるかというと、最終的にはウワサや話や情報ではなくホンモノが欲しくなってしまうのであって、ファニチャーにせよ、音楽にせよ、ホンモノのデザイン、クリエイティブを追い求めることになる。
それは楽しいながらも大変だよなぁと思いつつ、そんな岡崎さんの情熱が、いわゆる老舗である「ファミリア」さんの世界観と融合して、何か面白いことになるんじゃないかと勝手に期待させていただいている。

 
 

そんな感じで、それぞれに興味深いおしゃべりをさせていただいて、取材は終了!
本当に興味深く、楽しい時間を過ごすことができた。

お忙しい中ご協力いただいた矢崎さん、星加さん、岡崎さん、そして各社さん、KOBECCOさん、ありがとうございました!

 
このおしゃべりの詳しい内容は『KOBECCO』4月1日発行の号に掲載される。
神戸を中心とした書店で販売のほか、神戸および近郊のホテルや施設等にも置かれているとのことなので、見かけられた際にはご覧いただければと思う。

 
ちなみに余談ながら、色々なお話をさせていただいておいて失礼かもしれないが一番印象に残ってしまったのは、どちらへうかがってもオフィス、社長室がオシャレ! キレイ! ということだった。
ウチのオフィスはどこを見てもガチャガチャしてるから、なんとかしたいなぁ…特に、僕のデスク…。

 

カテゴリー: Column & Diary   パーマリンク

コメントは受け付けていません。