“イケメンズ” in Brooklyn ~ N.Y. Vol.6 Final

リレー形式の“イケメンズ” in Brooklyn ~ N.Y.”、お楽しみいただけただろうか?
それぞれが、それぞれに感じた米国。
4人を巡って、ふたたび僕、金指にバトンが返ってきた。

 
僕たちが飲食を始めた1980年代は、海外の飲食店はもちろんのこと、音楽、モード、アートなど、実際にその地へ赴かなければ知ることも手に入れることもできなかった。
もちろん気軽に気軽に海外へ出掛けられる時代でもなく、遠く離れた東洋の地で憧憬と焦燥に悶えながら、飢餓感に似た思いの日々がデフォルメされ、今のスタイルとなったのかもしれない。

2013年。世界との距離はグッと縮まって、スマートフォンでフライトの予約は完了し、海外へも気軽にひとっ飛びである。
それ以前にインターネットの普及によって、世界中の様々な情報を即座に時間差なく手にすることが出来る時代。
マクドナルドとスターバックスが軒を連ねる世界の大都市の表情は、どれもこれも同じようなものになった………と、思いきや!
やはり実際にその場所、その土地に行けば、その街の匂いがあり手触りがある。まだまだ心躍るSomethingが僕たちを待ち受け、刺激してくれる! そんなことも再確認できた今回のN.Y.だった。
若者たちよ、浜崎鬼軍曹を見よ!…あ、違う、世界を見よ!

 
 
というわけで最後は、素敵な?奇跡な?運命的な?エピソードでレポートを”華麗”に締めくくりましょ。

N.Y.に行くと必ず、72丁目のダコタハウスへ参拝に行くことにしている。
信号を渡ると、そこはストロベリーフィールズ
“IMAGINE”のモザイクタイルを回り、紅葉の美しい秋のセントラルパークをそぞろ歩いた。

potomak new york john lennon strawberry fields

[左]ダコタハウスからセントラルパークへ闊歩するJOHN。
[右]ストロベリーフィールズと平和の記念碑。

 
その後、ホテルへの帰路。
バスの停留所を間違え、小さな建物に迷いこんでしまった。

どうやらそこは小さなアートギャラリー。
小さな中庭に、大人の背丈ほどの不思議な白いツリーが1本起立している。
よく見ると値札のようなタグが、じゃらじゃらと無数に吊り下げられ、白く見えていたのだ。
それぞれのタグには様々な国の言葉でお願い事が書いてあり、傍らにはまだ何も書かれていないタグと鉛筆が用意されている。
ちょうど、日本の七夕で笹に短冊を吊すのと同じような感じで、誰でもお願い事を書いてツリーに結わえ付けることが出来るものだった。

なんとこれ、オノ・ヨーコさんのアート作品で、世界の平和を願っての『Wish Tree』っていうインスタレーションだったのだ。
導かれるように迷い込んだこの場所で、こんな素敵な出会いがあるなんて。

興奮も冷めやらぬまま、僕も早速お願い事を書いて結わえ付けた。
何をお願いしたでしょう?
「チョ~儲かりますように!」。ウソウソ。

えーカッコ抜きで、こう書いた。
表面「YES」
裏面「LOVE & PEACE」
世界中の人々の願いがひとつになり、世界の中心で優しく揺れていた。

potomak new york yoko ono wish tree

 
 
仲間たちとのN.Y.~Brooklyn。
いろんな意味で、僕たちのルーツを再発見する体験であった。
そして、仲間たちと一緒に感動し感激することが、とても大切で美しい事だと感謝した。

「ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実だ」。
オノ・ヨーコさんの言葉を改めて思い出した今回の旅だった。

potomak new york

サンキュー、イケメンズ!

 
 
追伸
『2013-2014 ポトマックより年末年始のご挨拶』

 

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